第5回活動内容のまとめ

第5回の活動は、話し合いをファシリテーターとしてgaoryuさんをお招きして、話し合いを行った。
目的は、
4人に共通する価値観、ゴールをさぐること
だった。

そもそも、集まってすぐに問題になったのは、
これから何をしようか
ということだった。

まったく、無目的に集まったわけではないものの、「これ!」といったものがあって集まった訳でもない。
僕たちが集まったのは、危機感だったり、楽しそうだったり、といった反射的な同期だったと思う。
それから一歩、先にすすで「なにをしようか」という事を考えたとき、僕が感じていたのは、
「みんなで一緒のことをやるのは難しいな」
ということだった。

一刻も早くプロダクトを作りたい、というryogみたいなメンバーもいる。
目的がないのに「勉強」をしたくないし、作りたいものが何かを考えたい僕みたいなヤツもいる。
なにかやりたいことを探したい、というNowTomみたいな人もいる。
システム開発にこだわりのない、別の何かを模索している711fmみたいな人もいる。

この4人が方向性を合わせるのは、難しい。

ただ、1つのプロダクトに取り組むというのは、実はかなり難しい。
会社でやっていると自分たちでもできそうだけれども、僕たちがやっていることは製品をつくる1部分でしかない。
しかも、各々が自分の時間を使う場合は、会社でやっている理論は持ち込めない。
お金はもらえないし、時間も簡単には確保できないからだ。
会社で「できねーよ」と悪態をつきながらも、コードを書きまくっているのは、生活、お金のためだ。
こうしたモチベーションの原動力となるものは、この活動には約束されていない。

だから、僕としてはプロダクトをつくるのには、そのプロダクトにもプロダクトをつくること自体にも魅力を感じていなければならない、と思っていた。
そして、そのためには4人が「これはいい!」と思えるような、価値観をベースにしたプロダクトを作ってゆく必要があると感じていた。
個人的にこんなことを考えているとき、たまたまEMZEROという、アジャイル界隈では有名なフリーペーパーに載っていた、gaoryuさんのファシリテーションの広告を見かけた。
gaoryuさんとは、DevLOVEなどの活動ですこしは親しくさせていただいていたため、「頼んでみよう!」と思い立ちお願いすることになった。
以上が、今回の活動の発端だ。

ファシリテーションの内容を事細かに書くことは、メンバーの意志にも反している。
なので結果だけを書きたい。

結果、4人で共通して取り組むことは発見できなかった。
結論は、これまでのとおり、4人が集まって各々の活動を続けていこう、というものだった。
ただし、集まって行う内容をこれまで以上に洗練させていこう、ということになった。

しかし、それでも4人が集まる、ということ自体は否定されなかった。
これを僕は素直に「よかった」と思う。

僕が気づいたのは、4人がバラバラなことをやると、LesCochonsというチーム自体もバラバラになるのではないか、ということだった。
週末起業的な、自分自身をプロジェクト化する、という方向性で立ち上げた活動も、じつはバラバラな活動をしていると、そのうちチーム自体が分解するのではないか、と僕は不安に感じていたのだと思う。

だから、今回の結果として前向きに、「バラバラなことをしててもいいじゃん」という結論がでたことはよかった、と思っている。
もちろん、この結論は、「やることが決まらなかった」ということで、その結論を出すことから逃げた、ということも含んでいる。
このことは忘れてはいけない。でも、僕らがそれぞれのペースでそれを進めてゆけば良いのだし、助けあってゆけば良い。

LesCochonsで集まること自体が否定されなかったということは、やはり僕らが共通して感じているLesCochonsへの価値や、共有している価値観みたいのものもるのではないか、とも思っている。
この活動をつづけてゆけば、姿を現してくるものなのかもしれない。
そして、一緒のことに取り組む機会ができればいいな、と僕は思っている。