LesCochonsとはなにか+第1回活動内容のまとめ

唐突に思い立って、LesCochonsの活動を再開することにした。

きっかけは、自分のいる環境ややっていることに失望した、という後ろ向きなものだ。
・参加していたアジャイルを標榜しているプロジェクトが崩壊したこと
・会社がオフショアを行おうとしていること
・社内の組織や業務を改革するためのプロジェクトが完全停止したこと

こうしたことが短期間に立て続けに起こった結果、自分が置かれている状況が嫌になった。

優秀なプログラマがいるにもかかわらず、優れたプロダクトが生みだせなかったプロジェクト。
今後、規模が縮小するであろうSIer的ビジネスにシフトしてゆこうとする会社。
そして、変化を望みながら方法も目的も変えられない会社。
なによりも、そうした状況に影響を与えられない力不足の自分。

そのときまで、現状を良い方向に変えるため、自分が職業人生をまっとうするため、そして、自分が関わるビジネスや業界の歴史や文化に貢献するため、勉強したきたつもりだった。
しかし、僕がやってきたことは、所詮、勉強のための勉強でしかなかった、と痛感した。
本も読んだし、セミナーにも出てきた、コードも写経してきたし、実際にプロダクトもつくってきた。
でも、それは学習でしかない。
何かあったときの逃げ道を用意し、嫌なことがあれば容易に放り出せるようなモノでしかなかった。
他人の目に触れず、評価もされず、仲間内でだけ評価し合うような狭い世界での出来事でしかなかった。

それは学習ではないし、経験でもない。
得た情報を知識に変換できていない。だから、いざというときに、実践で活かすことはできない。
そんな、中身の伴わない学習でしかなかった。

今を変えるにはそんな自分を変えるしかない、だったら今までのように勉強のための勉強をしてはいけない、と思った。
だったら、何ができるだろうか。
そのように考えたときに浮かび上がってき1つの答えが、「週末起業」だった。

週末の時間、自分で骨身を削り、サービスを提供し、フィードバックを得る。
フィードバックを得たらさらにサービスを改善し、そのなかで得た情報を血肉と化してゆく。
学習が目的ではなく、学習は結果であり、目的は、自分を変えて、世界を変えること。
そんな状況に自分を投じてみたくなった。
だからこそ、週末起業をしてみよう、と思いたったのだ。

とはいえ、すべてをひとりで行えるほど、僕は勇気がなかった。
きっと失敗を恐れて行動を止めてしまう。
だからこそ、「今を変えたい」と思っているであろう人たち、そのなかでも悩みや苦しみ、なによりも楽しさを共有していけるだろう人たちに声をかけた。
それが、@NowTomだし、@_ryogだし、@711fnだ。

2010年10月31日(日)集まってきめたことで、一番大きかったと僕が思うのは、チーム名だ。
チーム名はフランス語でブタを意味するCochonを複数系の「LesCochons(レ・コション)とした。

ブタは、自らが置かれた状況を積極的に受け入れる、献身的で行動的な存在としてのメタファだ。
「LesCochons」は、「何かを変えたい」と願い、そのために行動しようと決心したブタたちの集まりだ。
与えられた現実に満足せず、変化することを望み、自らが現実を作ってゆくことを決心した人たちの集まりだ。
37Signalsは「Getting Real」と言った。
でも、僕たちブタは、Realはそこらへんに転がっているのでなく、作り上げられる、と知っている。
「Making Real」
という言葉が、僕たちブタには相応しい、と考えている。

前向きな気持ちで始められた活動ではないけれど、僕は、このチームでより楽しい未来を創り上げてゆきたい、と願っている。

今後、このブログには自分たちの活動の記録を示してゆく。
今回の記事はその第1回目だ。
この記事は、僕たちの記録のために書かれるが、一方で、読んでくれた人たちのためにもなる情報を意識するつもりだ。

今後も目を通してくれ、感想などを書きこんでもらえると嬉しい。

<やったこと>
・なぜ、LesCochonsの活動に参加しようと思ったかを共有する
・自分が何が出来るかを把握する
 - 各人ができることを1人、100個書きだす
・将来を考える
 ー 4人で100個書きだす

<つぎにやること>
これは失念した。

次からは活動記録をちゃんと行っていきたい。